現在判明している種類の中で、もっとも平均体型が大きくなるのがメインクーンです。「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」とも呼ばれます。

　メインクーンは、北アメリカのメイン州で初めて自然発生した猫で、その歴史はとても古いのですが、ルーツは未だはっきりとはわかっていません。移民船に乗ってやってきた猫と、アメリカ土着の長毛種との掛け合わせだという説や、ロシアなどからネズミ駆除用の猫としていっしょに連れてこられた猫だとか、色々な説があります。

　メインクーンは北アメリカで生きるうちに、その寒さ・暑さといった自然を前にして、とても大柄で逞しいネコへと変貌をとげ、厳しい環境を生き抜いたことによって肉体的・精神的な優れた能力を培っていきました。1961年にアメリカで初めてのキャットショーに出陳されてから人気になりました。