犬の病気にはさまざまなものがありますが、言葉を話せない動物のこと、 何気ない様子にいつもと違ったところがないかなど、 飼い主さんの日頃のチェックが非常に重要になってきます。 ブラッシングや爪切り、歯磨きなど日々のケアのついでに 体のいろんなところを触って、脱毛やしこりなど異常がないか調べる習慣をつけましょう。

　体を触られることに慣らしておけば、スキンシップにもなるので、 愛犬にとっては良いコミュニケーションの機会となります。 病気チェックをしつつ、信頼も深められ、一石二鳥です。 どんな病気があるのか、知識として知っておくことも大切です。 人間でもそうですが、年齢や季節によってなりやすい病気が違うことも知っておきましょう。
　室内犬の増加によって、最近増えてきているのが心臓病です。 これは肥満の犬が増えていることと、外出の際の急激な気温差が原因といわれています。

　また、アレルギー体質の犬も増えています。 これも室内犬の増加に比例しており、 ダニやハウスダストなど原因物質に触れる時間が必然的に多くなったためといわれています。 フードやワクチン、意外なところではストレスもアレルギーの原因となります。 こうして見てみると、人間と一緒ですね。 遺伝的にアレルギーになりやすい犬種もいるので、飼い主さんは注意が必要です。

　夏に特に気をつけなくてはならないのが熱中症です。 人にはそうでもなくても、体温調節が苦手な犬にとっては暑いという状況はよくあります。 熱中症にかかってしまうと、脱水症状になり命を落としてしまう可能性もあるのです。 愛犬の様子で、少しでも気になることがあったら、 獣医さんに相談することも忘れてはなりません。 言葉で症状を伝えてこないからこそ、体のサインを見逃さないことが肝心。 愛犬の病気を早期発見できるのは、飼い主であるあなただけなのです。